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ゴルフマーカーとは?役割・使い方・ルールまで徹底解説

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【ボールマーカーとは】タイトル画像

ゴルフをプレーする際、グリーン上で何気なく使っているゴルフマーカー。

しかし、ゴルフマーカーとは何か、その正しい役割や使い方、さらには新ルール規定について正確に理解しているでしょうか。

実は、マーカーの扱いを間違えると違反になったり、他のプレーヤーの邪魔になったりすることもあります。

また、自分のボールがマーカーに当たるケースや、ライン上のマーカーのずらし方、便利な水平器付きマーカーの注意点など、知っておくべきことは意外と多いものです。

この記事では、ゴルフマーカーに関するあらゆる疑問を解消し、スムーズなプレーに繋がる知識を網羅的に解説します。

この記事のポイント
  1. ゴルフマーカーの基本的な定義と必要性
  2. グリーン上でのゴルフマーカーの具体的な役割
  3. ゴルフマーカーの正しい使い方と関連するマナー
  4. ゴルフマーカーに関するルールや違反時のペナルティ
目次

ゴルフマーカーとは?知っておくべき役割

【ボールマーカーとは】ゴルフ マーカーとは?知っておくべき役割
  • ゴルフ マーカーとは何かを解説
  • ボール目印としての重要な役割
  • 正しいゴルフマーカーの基本的な使い方
  • 多様なゴルフマーカーの種類と特徴
  • ゴルフマーカーの新ルール規定を解説

ゴルフマーカーとは何か?

【ボールマーカーとは】ゴルフ マーカーとは何かを解説

ゴルフマーカーとは、主にグリーン上で、自分のゴルフボールがどこにあったかを示すために使用する目印となる人工物のことを指します。

ボールマーカーとも呼ばれ、プレーヤーが自分のボールを一時的に拾い上げる際に、元の位置に正確に戻せるようにするために置かれます。

もしマーカーを使用せずにボールを拾い上げてしまうと、ルール違反となりペナルティが科される場合があるため、ゴルフをプレーする上での必須アイテムの一つと考えられます。

ゴルフ規則では、マーカーについて「拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物(例えば、ティー、コイン、ボールマーカーとして作られた物や別の小さい用具)」と定義されています。

この定義からも分かる通り、専用の製品である必要はなく、コインやティーペグなどもマーカーとして使用することが可能です。

ただし、注意点として、石や木の枝、葉といった自然物はゴルフマーカーとして使用することは認められていません。

必ず人工物を用いる必要があり、これは公平性を保つための重要なルールです。

マーカーの役割は、単にボールの位置を示すだけでなく、他のプレーヤーのプレーを妨げないようにするためや、自分のボールを清掃するためなど、スムーズなゲーム進行に不可欠なものとなっています。

ボール目印としての重要な役割

ゴルフマーカーが持つ役割は多岐にわたりますが、最も基本的なものは、グリーン上で自分のボールの位置を正確に示す「目印」としての役割です。

これにより、プレーヤーは安心してボールを拾い上げることができます。

具体的には、以下のような場面でその役割が発揮されます。

他のプレーヤーのパッティングラインの確保

自分のボールが他のプレーヤーのパッティングライン上にある場合、ボールをそのままにしておくとプレーの邪魔になってしまいます。

このような状況でマーカーを置いてボールを拾い上げることで、他のプレーヤーはスムーズにパッティングを行うことができます。

これはゴルフにおける重要なエチケットの一つと言えるでしょう。

ボールの清掃

グリーンに到達したボールには、泥や砂、芝などが付着していることがあります。

これらの付着物はボールの転がりに影響を与え、パッティングの精度を低下させる可能性があります。

マーカーを置いてボールを拾い上げることで、プレーヤーはボールを拭いてきれいにすることが許可されています。

きれいなボールでプレーすることは、より良い結果に繋がるため、この役割も非常に大切です。

誤球の防止と確認

特に複数のプレーヤーのボールがグリーン上に近接している場合、自分のボールを明確にするためにマーカーが役立ちます。

一度マークしてボールを手に取ることで、自分のボールであることを再確認し、誤球を防ぐことができます。

スムーズなプレー進行

ボールをマークし拾い上げる一連の行為は、プレーの進行を円滑にするためにも寄与します。

例えば、遠くにボールがあるプレーヤーが先に準備を進めている間に、近くのプレーヤーが自分のボールをマークしておくといった連携が可能になります。

これらの点を踏まえると、ゴルフマーカーは単なる目印というだけでなく、フェアプレーの精神を体現し、ゲームの質を高めるために欠かせない用具であると言えます。

正しいゴルフマーカーの基本的な使い方

【ボールマーカーとは】正しいゴルフマーカーの基本的な使い方

ゴルフマーカーを正しく使うことは、ルールを守り、同伴競技者に配慮したスムーズなプレーを行うために不可欠です。

基本的な使い方をしっかりと把握しておきましょう。

STEP
ボールがグリーンオンしたらマークの準備をする

自分の打ったボールがグリーンに乗ったら、他のプレーヤーの邪魔にならないか、また自分のボールが他のプレーヤーのボールに当たる可能性がないかを確認します。
少しでもその可能性がある場合は、マークする意思を伝えるか、進んでマークするように心がけます。

STEP
ボールの真後ろにマーカーを置

自分のボールとカップを結んだラインの真後ろ(ボールのすぐ後方)にゴルフマーカーを置きます。
この際、マーカーがボールに触れて動かしてしまわないように注意が必要です。
規則では「球の直後またはすぐ近くに置くこと」とされており、必ずしも真後ろでなくても良いと解釈できますが、誤解を避けるためにはボールの真後ろに置くのが一般的であり、マナーとしても推奨されます。
ボールからマーカーまでの距離は、2インチ(約5.08cm)以内が目安とされていますが、リプレース時に元の位置に正確に戻せることが最も大切です。

STEP
ボールを拾い上げる

マーカーを置いたら、ボールを拾い上げます。このとき、ボールについた泥や芝などの汚れを拭き取ることが可能です。

STEP
自分の打順が来たらボールをリプレースする

自分のパッティングの順番が来たら、マーカーのすぐ前(元のボールがあった位置)にボールを置き直します(リプレース)。
この際、ボールの向きを調整したり、ボールに引かれたラインをターゲットに合わせたりすることもできます。

STEP
マーカーを拾い上げてパッティングする

ボールをリプレースしたら、必ずゴルフマーカーを拾い上げてからパッティングを行います。
マーカーを置いたままストロークすると、1打罰となりますので注意しましょう。

これらの手順を遵守することが、正しいマーカーの使い方です。

多様なゴルフマーカーの種類と特徴

ゴルフマーカーには様々な種類があり、それぞれ特徴や使われ方が異なります。

主な種類とそれぞれのメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

クリップマーカー

キャップやサンバイザーのつばにクリップで取り付けるタイプです。台座がマグネットになっており、マーカー本体を磁力で固定します。

  • メリット: 取り出しやすく、紛失しにくい。デザインが豊富。
  • デメリット: 帽子を着用しない人には不向き。スイングの衝撃で稀に外れることも。
  • 選び方: 帽子のデザインや色に合わせて選ぶと、おしゃれのアクセントにもなります。

ポケットマーカー

クリップ付きのマグネット台座をポケットの縁などに挟み、マーカーを装着するタイプです。

  • メリット: 帽子を着用しない人でも使いやすい。コンパクト。
  • デメリット: ポケットの中で他の物と紛れて見つけにくい場合がある。
  • 選び方: クリップの強度やマーカーの視認性を確認すると良いでしょう。
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コインマーカー(カジノマーカー含む)

実際の硬貨や、カジノチップを模したデザインのマーカーです。

  • メリット: グリーン上で目立ちやすい(特にカジノマーカー)。ポケットにそのまま入れて使える手軽さ。オウンネームでオリジナルデザインも可能。
  • デメリット: 小さいコインは風で飛ばされたり、見失ったりすることがある。大きなカジノマーカーは他のプレーヤーのラインにかかると邪魔になりやすいため、状況に応じて小さいマーカーと使い分ける配慮が必要。
  • 選び方: 視認性の高いデザインや、適度な重さがあるものがおすすめです。
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立体マーカー(フリップアップマーカー)

キャラクターやモチーフが立ち上がるタイプや、装飾が立体的なマーカーです。フリップアップ式は、マークした際に一部を立ち上げることで遠くからでも位置を把握しやすくします。

  • メリット: 遠くからでも自分のマーク位置を視認しやすい。デザインがユニークで楽しい。
  • デメリット: 他のプレーヤーのライン上にあると邪魔になりやすいため、使用には配慮が必要。芝を傷つけやすいデザインもある。
  • 選び方: デザインの可愛らしさだけでなく、グリーン上での実用性やマナーも考慮しましょう。
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ネックレス式マーカー

ペンダントトップにマーカーが取り付けられており、ネックレスのように首から下げて使用します。

  • メリット: アクセサリー感覚で身につけられる。女性向けのデザインが豊富。
  • デメリット: スイング時に気になる場合がある。
  • 選び方: デザインやチェーンの長さを、自分のスタイルやプレーへの影響を考えて選びましょう。
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グリーンフォーク装着マーカー

グリーンフォークの持ち手部分にマーカーが装着されている一体型タイプです。

  • メリット: グリーンフォークとマーカーを一緒に携帯できるため便利。
  • デメリット: どちらか一方だけを使いたい場合に不便を感じることがある。
  • 選び方: フォークの使いやすさとマーカーのデザイン、両方を吟味しましょう。
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ゴルフ場で提供されるマーカー

多くのゴルフ場では、プラスチック製の刺し込み式マーカーが無料で提供されています。先端が尖っており、グリーンに刺して固定するタイプです。

  • メリット: 無料で手軽に入手できる。薄いため他のプレーヤーの邪魔になりにくい。
  • デメリット: 耐久性に劣る場合がある。デザイン性は低い。
  • 選び方: 忘れた際の予備として持っておくと便利です。

これらの種類と特徴を理解し、自分のプレースタイルや好み、ファッションに合わせて最適なゴルフマーカーを選ぶことが、ゴルフをより楽しむための一つのポイントとなります。

ゴルフマーカーの新ルール規定を解説

【ボールマーカーとは】ゴルフマーカーの新ルール規定を解説

2019年にゴルフのルールが大幅に改定され、ゴルフマーカーに関連する規定にもいくつかの変更点や明確化がなされました。プレーヤーはこれらの新ルール規定を正しく理解しておくことが大切です。

ルール詳細は、JGAの公式HP及びR&Aより引用

マーカーの定義

前述の通り、ゴルフマーカーは「拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物(例えば、ティー、コイン、ボールマーカーとして作られた物や別の小さい用具)」と明確に定義されました(規則14.1a)。

これにより、石や葉のような自然物はマーカーとして使用できないことが改めて強調されています。

マークする場所

ボールをマークする際は、「球の直後またはすぐ近くに置くこと」と規定されています(規則14.1a)。

「直後でなければならない」という厳密な指定はなく、ボールのすぐ横でもルール上は問題ありません。しかし、最も重要なのは「リプレース」、つまりボールを元の位置に正確に戻すことです。

そのため、多くのゴルファーは誤解を避けるために、従来通りボールの真後ろにマークしています。元の位置から2インチ(約5.08cm)以上離れた場所にマークしてリプレースした場合、誤所からのプレーとみなされ、1打罰となる可能性があるため注意が必要です。

マークせずにボールを拾い上げた場合の罰

グリーン上を含め、インプレーのボールをマークせずに拾い上げた場合は1打罰となります(規則9.4b)。これはフェアウェイやラフであっても同様です。

必ずマークしてからボールを拾い上げる習慣をつけましょう。

マーカーを置き忘れてストロークした場合の罰

ボールをリプレースした後、マーカーを拾い上げるのを忘れてストロークしてしまった場合は1打罰です(規則14.1aの違反に対する罰)。

キャディによるマークと拾い上げ

キャディは、グリーン上に限り、プレーヤーの承認なしにボールをマークして拾い上げることが可能です(規則10.3b(1))。

ただし、プレーヤーがその行為を望まない場合は、事前にキャディに伝えておく必要があります。

同伴者によるマークと拾い上げ

同伴者がプレーヤーのボールをマークしたり拾い上げたりする場合は、その都度プレーヤーの承認が必要です。

これらの新ルール規定は、プレーの公平性と円滑な進行を目的としています。常に最新のルールを意識し、正しくマーカーを使用することが求められます。ルールを理解することで、無用なペナルティを避け、より安心してプレーに集中できるようになります。

実践で知っておくべきゴルフマーカーの役割とルール

【ボールマーカーとは】ゴルフ マーカーとは役割と実践的ルール
  • マークしないと違反?ペナルティ解説
  • 自分のマーカーに当たるのは無罰?
  • 他の人の邪魔になる場合の対処法
  • ライン上のマーカーの正しいずらし方
  • 水平器付きマーカーのルールと注意点
  • 総括:ゴルフ マーカーとはと果たす役割

マークしないと違反?ペナルティ解説

【ボールマーカーとは】マークしないと違反?ペナルティ解説

ゴルフにおいて、特定の状況でボールをマークせずに扱ったり、マークの仕方を誤ったりすると、ルール違反となりペナルティが科されることがあります。

ここでは、どのような場合に違反となり、どのようなペナルティがあるのかを具体的に解説します。

マークせずにボールを拾い上げる

インプレーのボールを、正当な理由なく、そしてマークせずに拾い上げた場合、1打罰となります(規則9.4b)。

これは、グリーン上だけでなく、スルーザグリーン(ティーイングエリア、ペナルティエリア、バンカー、グリーン以外のコース全域)でも適用されます。

例えば、自分のボールを確かめたい、泥を拭きたいといった理由でボールに触れる前には、必ずその箇所をマークする必要があります。

マーカーを元の場所に戻し忘れてプレーする(リプレースの誤り)

ボールをマークして拾い上げた後、元の位置に正しくリプレースせずにプレーした場合、これは誤所からのプレーとみなされ、ストロークプレーでは2打罰となります(規則14.7a)。

例えば、マークした場所から明らかに異なる場所にボールを置いてプレーしたり、マーカーを動かした後、元の位置に戻さずにプレーしたりした場合が該当します。

マーカーを置いたままストロークする

ボールをリプレースした後、マーカーを拾い上げるのを忘れてパッティングなどのストロークを行った場合、1打罰となります(規則14.1aの違反に対する罰)。

マーカーはボールの位置を示すための一時的な目印であり、ストローク時には取り除かれていなければなりません。

マークの位置が不正確

ボールをマークする際、元の位置から著しく離れた場所にマークし、そのマークに基づいてリプレースしてプレーした場合も、誤所からのプレーとみなされ2打罰の対象となる可能性があります。

規則では「球の直後またはすぐ近く」とされていますが、リプレースの正確性が求められます。

他のプレーヤーのボールを承認なくマーク・拾い上げる

前述の通り、自分のキャディ以外がプレーヤーのボールをマークしたり拾い上げたりする場合、その都度プレーヤーの承認が必要です。承認なく行った場合は、規則に抵触する可能性があります(通常は1打罰)。

これらのペナルティは、知らなかったでは済まされないため、ルールを正しく理解し、常に適切な手順でマークを行うことが大切です。

特にゴルフ初心者の方は、マークに関する基本的なルールとマナーを最初に学ぶべき項目の一つと言えるでしょう。

スクロールできます
違反のケース主な規則ペナルティ(ストロークプレー)
マークせずにボールを拾い上げる規則9.4b1打罰
元の位置に正しくリプレースせずにプレーする規則14.7a2打罰
マーカーを置いたままストロークする規則14.1aに基づく罰1打罰
マークの位置が著しく不正確で誤所からプレーする規則14.7a2打罰

自分のマーカーに当たるのは無罰?

【ボールマーカーとは】自分のマーカーに当たるのは無罰?

プレー中に、自分の打ったボールや他のプレーヤーが打ったボールが、グリーン上に置かれているゴルフマーカーに当たってしまうことがあります。

このような場合、どのように処置されるのか、ペナルティの有無について解説します。

他のプレーヤーのボールが自分のマーカーに当たった場合

グリーン上で、他のプレーヤーがパッティングしたボールやアプローチショットが、自分の置いていたマーカーに当たってしまった場合、双方ともにペナルティはありません。

ボールを当てたプレーヤーは、ボールが止まった位置から次のプレーを続けます。

マーカーの持ち主である自分は、マーカーが動かされた場合は元の位置に戻し、自分のボールも元の位置にリプレースします(まだ拾い上げていなかった場合)。

これは、使用中のマーカーがゴルフ規則において「局外者」として扱われるためです。

「局外者」とは、マッチプレーではマッチに関係のないもの、ストロークプレーでは競技者サイドに関係のないものを指します。動いている球が局外者により偶然に方向を変えられたり止められたりした場合は「ラブオブザグリーン」となり、誰にも罰はなく、球はあるがままの状態でプレーされるのが原則です(規則11.1)。

自分が打ったボールが自分のマーカー(リプレース前)に当たった場合

これは通常起こり得ない状況ですが、例えばマークした後にボールをリプレースし、マーカーを拾い上げる前に誤ってボールが動いてマーカーに当たったようなケースでは、複雑な判断が必要になることがあります。

基本的には、リプレースしたボールが風などで動いてマーカーに当たった場合、ボールは元の位置にリプレースし、罰はありません(規則13.1d)。

重要な注意点

マーカーにボールが当たること自体にペナルティはありませんが、そもそもマーカーは他のプレーヤーの邪魔にならないように配慮して置かれるべきものです。

自分のマーカーが頻繁に他のプレーヤーのボールに当たるような状況は、マーカーの位置や種類(大きすぎるなど)に問題がある可能性も考えられます。マナーとして、他のプレーヤーのラインを考慮し、必要であればマーカーを一時的に移動させるなどの対応を心がけることが大切です.

要するに、グリーン上でボールがマーカーに接触した場合、基本的には無罰で処理されます。

しかし、ルールとマナーを理解し、お互いが気持ちよくプレーできるような配慮が求められます。

他の人の邪魔になる場合の対処法

【ボールマーカーとは】他の人の邪魔になる場合の対処法

ゴルフは同伴競技者への配慮が求められるスポーツです。

特にグリーン上では、自分のボールやマーカーが他のプレーヤーのパッティングラインの邪魔になることがあります。

そのような場合の適切な対処法とマナーを理解しておくことは、スムーズで快適なラウンドのために非常に大切です。

事前の声かけと確認

まず、自分のボールやマーカーが他のプレーヤーのラインにかかりそうだと感じたら、積極的に声をかけることがマナーです。「マーカーを動かしましょうか?」や「ラインの邪魔になりませんか?」といった一言が、円滑なコミュニケーションに繋がります。

逆に、他のプレーヤーのボールやマーカーが自分のライン上にある場合は、「マーカーを動かしていただけますか?」と丁寧にお願いしましょう。

マーカーの移動(ずらし方)

他のプレーヤーからマーカーの移動を依頼された場合、または自ら移動が必要と判断した場合は、正しい手順でマーカーをずらします。

具体的なずらし方については次の「ライン上のマーカーの正しいずらし方」で詳しく解説しますが、ポイントは元の位置を正確に把握できるように、目標物を決めてパターヘッドなどを基準に移動させることです。

マーカーの種類による配慮

大きなカジノマーカーや立体的なフリップアップマーカーは、視認性が高い一方で、他のプレーヤーのラインにかかると特に邪魔になりやすい傾向があります。

このようなマーカーを使用している場合は、ラインにかかりそうな状況では、より小さいフラットなマーカー(例えばゴルフ場で提供される刺すタイプのものやコインなど)に一時的に置き換える配慮も喜ばれます。

常に数種類のマーカーを携帯しておくと、状況に応じて使い分けることができて便利です。

ボールの拾い上げ

自分のボールがグリーン上にあり、他のプレーヤーがグリーン外からアプローチショットを打つ場合など、自分のボールに相手のボールが当たる可能性がある状況では、相手に確認の上、自分のボールをマークして拾い上げるのが良いでしょう。

要求の拒否とペナルティ

もしプレーヤーが、他のプレーヤーのライン上にある自分のマーカーを動かすよう要求されたにもかかわらず、これを拒否し続けた場合、マーカーの持ち主はその一般的なペナルティ(ストロークプレーでは2打罰、マッチプレーではそのホールの負け)を受けることがあります(規則15.3c)。

これは、正当な理由なく他のプレーヤーのプレーを妨害する行為とみなされるためです。

これらの対処法を実践することで、お互いにストレスなくプレーに集中できる環境を作ることができます。

ゴルフは個人の技術を競うだけでなく、同伴者と共に楽しむスポーツであることを忘れないようにしましょう。

ライン上のマーカーの正しいずらし方

【ボールマーカーとは】ライン上のマーカーの正しいずらし方

自分のゴルフマーカーが、他のプレーヤーのパッティングライン上にある場合、マーカーを一時的に移動させる必要があります。

この「ずらし方」には、元の位置に正確に戻すための正しい手順があります。

これを覚えておくと、スムーズなプレー進行に役立ち、同伴競技者にも好印象を与えられます。

STEP
移動方向の確認と目標物の設定

まず、パッティングをするプレーヤーに、マーカーを左右どちらの方向に、どれくらいずらしてほしいかを確認します(通常はパターヘッド1つ分か2つ分)。
次に、マーカーをずらす方向の延長線上に、動かない固定物(例:遠くの樹木、スプリンクラーヘッド、特定のマークなど)を目標物として定めます。
この目標物は、後でマーカーを元の位置に戻す際の重要な基準となります。

STEP
パターヘッドを基準にマーカーを置く

目標物を定めたら、現在のマーカーの位置にパターのヒール(またはトウ)側を合わせます。
そして、パターフェースが目標物を指すようにパターを置きます。

STEP
マーカーを移動させる

パターヘッドの幅(通常はパターヘッド1つ分)だけ、目標物に向かって横にマーカーを移動させます。
例えば、マーカーの右にずらす場合は、パターヘッドの右端に合わせて新しい位置にマーカーを置きます。
もしパターヘッド1つ分では足りない場合は、同じ手順を繰り返して2つ分ずらします。

STEP
同伴プレーヤーのパット後、マーカーを元に戻す

同伴プレーヤーがパッティングを終えたら、必ずずらしたマーカーを元の位置に戻します。
戻す際は、先ほどずらした時と逆の手順で行います。つまり、ずらしたマーカーの位置にパターのヒール(またはトウ)側を合わせ、パターフェースが先ほど設定した目標物を指すように置き、パターヘッドの幅だけ元の方向へマーカーを戻します。

注意点

  • 元の位置の正確性: 最も重要なのは、マーカーを元の正確な位置に戻すことです。これを怠ると、誤所からのプレーとなり2打罰のペナルティが科される可能性があります。
  • ラインを踏まない: マーカーをずらす際や戻す際に、他のプレーヤーのパッティングラインを踏まないように細心の注意を払いましょう。
  • 声かけ: 一連の動作を行う際は、同伴プレーヤーに確認しながら行うと、よりスムーズです。

この一連の動作をスムーズに行えるようになると、ゴルフのエチケットを理解しているスマートなゴルファーという印象を与えることができます。最初は戸惑うかもしれませんが、何度か経験すれば自然とできるようになります。

【まとめ】ゴルフマーカーとは? マーカーの果たす役割

この記事では、ゴルフマーカーとは何か、そしてその基本的な役割から正しい使い方、さらには関連するルールやマナーに至るまで、幅広く解説してきました。最後に、本記事で触れた重要なポイントをまとめます。

  • ゴルフマーカーはボール位置を示す人工物の目印
  • 役割は主にボール位置の保持と他者への配慮
  • 正しい使い方はボールの真後ろに置き拾い上げる
  • 種類にはクリップ式やコイン式など多様なものがある
  • 2019年の新ルールでマーカーの定義が明確化
  • 自然物はマーカーとして使用不可
  • マークせずにボールを拾うと1打罰
  • マーカーを置き忘れストロークすると1打罰
  • 誤所からのリプレースは2打罰の可能性
  • ボールがマーカーに当たっても基本無罰
  • 他者のライン上にあるマーカーはずらすのがマナー
  • マーカーのずらし方には正確な手順がある
  • ずらしたマーカーは必ず元の位置に戻す
  • ゴルフマーカーはスムーズなプレーに不可欠なアイテム

ゴルフマーカーは小さなアイテムですが、ゴルフというスポーツの公平性、エチケット、そしてプレーヤー間の尊重を象徴するものでもあります。

本記事で解説したゴルフマーカーとは何か、そしてその役割や使い方を正しく理解し実践することが、より楽しく、そしてスムーズなゴルフライフへと繋がることでしょう。

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