
ゴルフのラウンド中、グリーン上で必須となるゴルフマーカーを忘れた経験はありませんか。
代用は必要だけれど、そもそも何を使えばいいのか、ルール違反にならないか不安になる方も多いでしょう。
この記事では、ゴルフマーカーの代用に関するあらゆる疑問にお答えします。
例えば、500円玉のようなコインや硬貨が使えるのか、代用品はなんでもいいのか、それともルールがあるのか。
また、マーカーがいらない、使わないという選択肢はあり得るのかについても解説します。
さらに、100均のアイテムを使ったオリジナルのマーカーを自作する方法や、もっと手軽な自作キットの紹介まで、幅広くご紹介します。
この記事を読めば、マーカーを忘れた時も焦らず、スマートに対応できるようになるはずです。
- ゴルフマーカー代用の公式ルールとマナー
- 硬貨やティーなど身近な代用品の種類と選び方
- 100均グッズを使ったオリジナルマーカーの作り方
- シーンに応じたスマートな代用品の使い分け
ゴルフマーカー代用の基本ルールと選び方

- そもそもゴルフマーカーは本当に必要?
- 代用品はなんでもいい?ルール上の注意点
- もしマーカーを忘れたらどうすれば良い?
- 500円玉などコインや硬貨は代用できる
- マーカーがいらない、使わないのは可能か
- 代用品に最適なサイズや形状とは
そもそもゴルフマーカーは本当に必要?
ゴルフをプレーする上で、ゴルフマーカーはグリーン上でのプレーを円滑に進めるために不可欠なアイテムです。
結論から言うと、ゴルフマーカーはルールとマナーの両面から見て、絶対に必要と考えられます。
まず、ルールの観点から解説します。
グリーンにボールが乗った後、他のプレーヤーの邪魔にならないように、またボールを拭くためにボールを拾い上げることが認められています。
しかし、このときボールがあった元の位置を正確に示すために、必ずマークをしなければなりません。
もしマークをせずにボールを拾い上げてしまうと、ゴルフ規則により1打罰のペナルティが科せられます。
したがって、ペナルティを避けるためにはマーカーが必須となります。
次に、マナーの面からの必要性です。
グリーン上では複数のプレーヤーのボールが存在することがほとんどです。
自分のボールをマークせずに放置しておくと、他のプレーヤーがパッティングしたボールが当たってしまう可能性があります。
この場合、当てた側は2打罰という重いペナルティを受けてしまいます。
自分のボールを適切にマークして拾い上げることは、同伴プレーヤーへの配慮であり、スムーズなプレー進行を守るための重要なエチケットなのです。
以上の理由から、ゴルフマーカーは単なる飾りではなく、ルールを遵守し、フェアで快適なプレー環境を保つために欠かせない用具であると言えます。
代用品はなんでもいい?ルール上の注意点

ゴルフマーカーを忘れてしまった場合、何かで代用する必要がありますが、「代用品はなんでもいい」というわけではありません。
使用できるものには一定のルールが定められており、それを知らないと意図せずルール違反となってしまう可能性があります。
ゴルフ規則の定義によると、ボールマーカーは「拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物」とされています。
ここでのポイントは「人工物」という点です。
つまり、コースに落ちている葉っぱや小石、木の枝といった自然物をマーカーとして使用することは明確にルールで禁止されています。
一方で、人工物であれば、ゴルフ専用のマーカーでなくても代用が可能です。
例えば、多くのゴルファーが代用品として使うコインや、ティーペグを地面に刺してマークすることも認められています。
その他、ボタンや小さなプラスチック片なども人工物であるため使用できます。
ただし、代用品を選ぶ際には注意点もあります。
あまりに大きすぎるものや、厚みがあって他のプレーヤーのパッティングの妨げになるようなものは、ルール上は問題なくてもマナー違反と見なされることがあります。
プレーの進行を妨げない、常識的な範囲のアイテムを選ぶ配慮が求められます。
このように、代用品はある程度の自由度が認められているものの、自然物は使えないという大原則と、同伴者への配慮を忘れないことが大切です。
もしマーカーを忘れたらどうすれば良い?

ラウンド当日にゴルフマーカーを忘れたことに気づいても、慌てる必要はありません。
いくつかの対処法を知っておけば、スマートにプレーを続けることが可能です。
まず最初に試すべきなのは、ゴルフ場のスタート室やプロショップで確認することです。
多くのゴルフ場では、プラスチック製の簡易的なマーカーを無料で提供していたり、安価で販売していたりします。
プレーを開始する前に立ち寄って尋ねてみれば、簡単に入手できる可能性が高いでしょう。
次に考えられるのは、同伴プレーヤーに予備を持っていないか尋ねてみることです。
経験豊富なゴルファーは、複数のマーカーをキャディバッグやポーチに入れていることがよくあります。
快く貸してくれる場合が多いので、気軽に声をかけてみると良いでしょう。
これらの方法でマーカーが手に入らなかった場合の最終手段が、身の回りにあるもので代用することです。
前述の通り、ルール上「人工物」であれば代用が認められています。
小銭(コイン)があればそれが最も一般的な代用品になります。
他にも、ティーペグやグリーンフォークで代用することも可能です。
いずれにしても、マーカーを忘れたからといってマークせずにプレーすることはペナルティの対象となります。
まずはゴルフ場や同伴者を頼り、それでもダメなら適切な代用品を見つけるという手順で落ち着いて対応しましょう。
500円玉などコインや硬貨は代用できる

ゴルフマーカーの代用品として、最も手軽で広く使われているのが500円玉をはじめとするコインや硬貨です。
これらはルール上まったく問題なく使用できます。
コインや硬貨をマーカーとして使用する最大のメリットは、その入手しやすさと携帯性です。
キャッシュレスの時代ですが、まだまだ財布の中には硬貨を持ち歩いているはずです。
適度な重さがあるため風で飛ばされにくく、グリーン上でも安定してマークできる点も利点です。
海外のプロゴルファーの中にも、自国のコインを愛用している選手は少なくありません。
一方で、注意点も存在します。
それは、他のプレーヤーとマーカーが被ってしまう可能性があることです。
特に100円玉や10円玉などは多くの人が代用品として使いがちなので、同伴プレーヤーと同じ硬貨を使うと、どちらのマークか分からなくなってしまう恐れがあります。
これを避けるためには、500円玉や「キザジュー(周りがギザギザの10円玉)」のような少し珍しい硬貨を選んだり、自分だけの目印を付けたりする工夫が有効です。
サイズについては、10円玉や100円玉(直径約22~24mm)が一般的なゴルフマーカーに近く、使いやすいでしょう。
500円玉(直径約26.5mm)は少し大きめですが、遠くからでも見やすいという利点があります。
状況に応じて使い分けるのも一つの手です。
これらの点から、コインや硬貨は非常に優れた代用品ですが、他のプレーヤーとの混同を避ける配慮をすると、より快適にプレーを進めることができます。
マーカーがいらない、使わない状況はあるのか
グリーン上ではゴルフマーカーが必須であると解説しましたが、「マーカーがいらない、使わない」という状況は果たしてあり得るのでしょうか。
ルールとマナーの両面から考えると、基本的には「不可能」と答えるのが適切です。
ルール上、グリーン上のボールを拾い上げる際は、必ずその位置をマークしなければならないと定められています。
これを怠ると1打罰のペナルティが科されます。
したがって、ボールを一度でも拾い上げる可能性がある限り、マーカーを使わないという選択肢はありません。
では、一度もボールを拾い上げなければ良いのでしょうか。
例えば、グリーンに乗った全員が打ち終わるまで、誰もボールに触らないという状況です。
しかし、これは現実的ではありません。他のプレーヤーのパッティングライン上に自分のボールがあれば、邪魔になってしまいます。
マークせずにボールを放置した結果、他の人のパッティングしたボールが当たってしまうと、当てた側に2打罰が科せられるため、これは重大なマナー違反となります。
唯一、理論上マーカーを使わないケースを想定するならば、広大なグリーンに自分一人のボールしかなく、カップインまで誰のプレーにも全く影響しない場合です。
しかし、このような状況は極めて稀であり、たとえそうであっても、ボールをマークして拾い上げ、汚れを拭いてからリプレースするのがゴルファーとしての基本的なエチケットです。
以上のことから、「マーカーはいらない、使わない」という考えは、ルール違反やマナー違反に直結する危険なものと言えます。
常にマーカーを携帯し、適切に使う習慣を身につけることが大切です。
代用品に最適なサイズや形状とは?

ゴルフマーカーの代用品を選ぶ際には、そのサイズや形状にも配慮することが、スムーズなプレーを維持する上で鍵となります。
ゴルフ規則にはマーカーのサイズや形状に関する厳格な規定はありませんが、他のプレーヤーの邪魔にならないための暗黙の了解が存在します。
最適なサイズ
一般的に、ゴルフマーカーとして最適なサイズは直径20mmから25mm程度とされています。
これは、一般的な10円玉(23.5mm)や100円玉(22.6mm)とほぼ同じ大きさです。このサイズが推奨される理由は、グリーン上で適度な視認性を保ちつつ、他のプレーヤーのパッティングラインの邪魔になりにくいからです。
これより小さいマーカー(直径10mm以下など)は、芝生の上で見失いやすく、紛失のリスクやプレーの遅延につながる可能性があります。逆に、大きすぎるマーカー(直径30mm以上など)は、特にカップ近くにある場合、他のプレーヤーの視界に入りやすく、パットの集中を妨げる要因になり得ます。
適切な厚みと形状
厚みも重要な要素です。理想的な厚さは2mmから3mm程度です。
ペットボトルのキャップのように厚みのあるものは、ボールが当たって軌道が変わってしまうリスクを高めるため、代用品としては避けるべきです。できるだけフラットなものを選びましょう。
形状については、円形が最も一般的で無難です。四角形や星形などユニークなデザインのものもルール上は問題ありませんが、角が尖っていたり、凹凸が激しかったりするものは、グリーン面を傷つける恐れや、他のプレーヤーのボールの転がりに影響を与える可能性があるため、推奨されません。シンプルで邪魔にならないデザインが最も好ましいです。
したがって、代用品を選ぶ際は、視認性とプレーへの影響のバランスを考え、適度なサイズで薄く、シンプルな形状のものを選ぶことが賢明な判断と言えます。
アイデア満載!ゴルフマーカー代用の方法

- 100均グッズでマーカーを自作する方法
- もっと手軽なゴルフマーカー自作キット
- 視認性で選ぶ!目立つ代用品のすすめ
- 帽子以外にもあるマーカーの付ける場所
- 総括:迷わないゴルフマーカー代用の要点
100均グッズでマーカーを自作する方法

市販のゴルフマーカーも良いですが、100円ショップのアイテムを活用すれば、安価で簡単に自分だけのオリジナルマーカーを自作することができます。
他のプレーヤーと被ることがなく、愛着も湧くためおすすめです。
まず、基本となる材料を100円ショップで揃えましょう。
アクセサリーパーツ売り場にある金属製やプラスチック製のコイン型プレート、あるいは手芸用のボタンなどがベースとして最適です。
デザイン用には、ネイル用のデコレーションパーツやラメ入りマニキュア、耐水性のシールなどが使えます。
帽子やポケットに付けられるようにしたい場合は、裏面に貼り付けるためのマグネットシートや両面テープ付きのクリップも用意します。
作り方の手順は非常にシンプルです。
- ベースの準備: 選んだボタンやプレートをマーカーの土台とします。
- デザイン: アクリル絵の具で好きな色を塗ったり、シールやデコパーツを貼り付けたりして、自由にデザインを施します。個性を出す絶好の機会です。
- 機能性の追加(任意): クリップ式の台座で使いたい場合は、ベースの裏面に小さなマグネットシールを貼り付けます。これで磁石付きのマーカーとして使用可能になります。
- 仕上げのコーティング: デザインを保護し、耐久性を高めるために、最後にトップコート(透明なマニキュア)やレジン液で表面をコーティングします。これにより、雨や摩擦からデザインが守られます。
このように、わずかな費用と手間で、世界に一つだけのオリジナルマーカーが完成します。
グリーン上でのちょっとした楽しみが増え、ゴルフが一層面白くなるかもしれません。
もっと手軽なゴルフマーカー自作キット

「オリジナルのマーカーは欲しいけれど、100均で材料を一つひとつ探すのは少し面倒」と感じる方には、市販されている「ゴルフマーカー自作キット」が最適です。
これらのキットは、マーカー作りに必要な材料がすべてセットになっているため、誰でも手軽にハイクオリティなマーカーを作ることができます。
自作キットには、一般的に以下のものが含まれています。
- マーカーのベースとなる金属製の台座
- デザインを保護するための透明なドームシールやレジン液
- マーカーを装着するためのクリップ付き台座
キットの最大のメリットは、材料探しの手間が省ける点と、仕上がりのクオリティが高い点です。
ベースやドームシールはマーカー専用に作られているため、サイズもぴったりで、まるで市販品のような美しい仕上がりになります。
作り方はキットによって多少異なりますが、基本的には好きな写真やイラストを印刷した紙を台座のサイズに合わせて切り抜き、それを台座にはめ込み、上からドームシールを貼るだけで完成、という手軽なものが多いです。
お子さんやペットの写真、好きなキャラクターのイラストなど、自分のお気に入りの画像を使って作れるため、非常にパーソナルなアイテムになります。
価格も手頃なものが多く、ゴルフショップやオンラインストアで簡単に入手可能です。
手作りは楽しみたいけれど、できるだけ簡単に済ませたいという方に、この自作キットは非常におすすめの選択肢です。

視認性で選ぶ!目立つ代用品のすすめ

グリーン上で自分のマーカーがどこにあるか見失ってしまった経験はありませんか。
特に芝生の色と似た暗い色のマーカーや、小さな代用品は、見つけにくくプレーの遅延につながることがあります。
そこで重要になるのが「視認性」です。
目立つ代用品を選ぶことで、ストレスなくスムーズにプレーを進めることができます。
視認性を高めるポイントは主に3つあります。
一つ目は「色」です。
緑色の芝生の上で最も目立つのは、赤や黄色、オレンジといった暖色系の色や、鮮やかな蛍光色です。
カラフルなプラスチック製のコインや、派手な色のボタンなどを代用品に選ぶと、遠くからでも自分のマーク位置を瞬時に把握できます。
二つ目は「光の反射」です。
金属製のコインやミニバッジのように、太陽光を反射してキラキラと輝く素材も非常に効果的です。
特に銀色や金色のものは、様々な角度から光を捉えるため、曇りの日でも見つけやすいというメリットがあります。
三つ目は「デザイン」です。
他のプレーヤーが使わないような、ユニークな形状やキャラクターが描かれたアイテムを代用すれば、混同する心配がありません。
ただし、前述の通り、あまりに立体的すぎるものや大きすぎるものは、他のプレーヤーの邪魔になる可能性があるため避けるべきです。
フラットで個性的なデザインのキーホルダーの一部などが適しています。
このように、「色」「光」「デザイン」を意識して目立つ代用品を選ぶことで、自分のマークを見失うリスクを大幅に減らすことができます。
プレーファーストにもつながる、賢い選択と言えるでしょう。
帽子以外にもあるマーカーの付ける場所

ゴルフマーカーは帽子やサンバイザーのつばに付けるのが最も一般的ですが、帽子をかぶらない方や、他の場所に付けたい方のために、様々な選択肢があります。
自分のプレースタイルやファッションに合わせて、最も取り出しやすく便利な場所を見つけましょう。
以下に代表的な取り付け場所とその特徴を表にまとめました。
取り付け場所 | 特徴とメリット | こんな人におすすめ |
ポケット | クリップ式のマーカーをズボンやシャツのポケットの縁に固定。取り出しやすく、スマートな印象。 | 帽子をかぶらない、または帽子に物を付けたくない人。 |
---|---|---|
ベルト | マグネット付きの台座をベルトのバックルやループ部分に装着。手を伸ばせばすぐに取れる手軽さが魅力。 | ポケットに物を入れたくない人、素早い動作を好む人。 |
リストバンド | ブレスレット感覚で手首に装着するタイプ。アクセサリー感覚で身につけられ、プレーの流れを妨げない。 | ファッション性を重視する人、マーカーを体の一部として携帯したい人。 |
グリーンフォーク | グリーンフォークとマーカーが一体になったタイプ。ボールマークの修復とマーキングを一つのアイテムで完結できる。 | 持ち物を少なくしたい、機能性を重視する人。 |
パターのグリップエンド | 専用のアクセサリーでグリップの端にマーカーを装着。パッティングの直前に最もスムーズに取り出せる。 | パッティング時の動作を最小限にしたい人。 |
このように、マーカーの付け方は一つではありません。
ポケットやベルトは手軽で実用性が高く、リストバンドやパターグリップへの装着は、よりスムーズなプレーをサポートします。
自分の好みや当日のウェアに合わせて、最適な場所を選ぶことで、プレーの快適性がさらに向上するでしょう。
【まとめ】迷わないゴルフマーカー代用の要点
この記事では、ゴルフマーカーの代用に関するルールから具体的なアイデアまで幅広く解説しました。
最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- ゴルフマーカーの代用はルール上「人工物」である必要がある
- 葉っぱや石、木の枝などの自然物はマーカーとして使用できない
- マークせずにボールを拾うと1打罰のペナルティとなる
- マーカーを忘れた際はゴルフ場や同伴者に確認するのが第一歩
- 500円玉などのコインや硬貨は最も手軽で一般的な代用品
- 代用品が「なんでもいい」わけではなくマナーへの配慮が不可欠
- 代用品のサイズは直径20~25mm程度が邪魔になりにくく最適
- 厚みのあるものや大きすぎるものは他のプレーヤーの妨げになる
- 100均グッズを使えば安価にオリジナルマーカーを自作できる
- 手軽さを求めるなら市販のマーカー自作キットが便利
- 視認性を高めるには色や光を反射する素材、デザインが鍵となる
- マーカーがいらない、使わないという選択肢は基本的に存在しない
- マーカーは帽子以外にポケットやベルト、リストバンドにも装着可能
- 他のプレーヤーと代用品が被らないように工夫するとスムーズ
- ルールとマナーを理解しスマートに代用品を使いこなそう