
「自宅で手軽にパター練習がしたいけど、市販のマットは意外と高い…」と感じていませんか。
パターマットの自作なら、100均やホームセンターのアイテムを活用することで、驚くほど安く、理想の練習環境を手に入れられます。
この記事では、100均とホームセンターの材料の違いを比較表で分かりやすく解説し、予算別に最適なプランをご提案します。
手軽さ優先の100均プランから、本格志向の方向けのホームセンタープラン、さらには両方の良いとこ取りをしたコスパ最強のハイブリッドプランまで、選択肢は様々です。
また、ご家庭にあるカーペットを代用する方法や、それぞれの注意点、賢い活用法もご紹介。
この記事を読めば、あなたに合った自作プランの見つけ方が分かり、すぐにでもオリジナルパターマット作りに挑戦したくなるはずです。
- 100均とホームセンターの材料の違いと特徴
- 予算や目的に合わせた3つの自作プラン
- 初心者でも簡単な具体的な作り方の手順
- 材料選びで失敗しないための重要なポイント
パターマット自作!100均・ホームセンター活用術
- 100均とホームセンターの違いを比較表で解説
- 目的と予算別に見るおすすめ自作プラン
- 手軽さ優先!予算1,000円以下の100均プラン
- 本格志向なら予算5,000円程度のホームセンター
- コスパ最強のハイブリッドとカーペット代用
- 注意点を踏まえ自分に合ったプランを見つける
100均とホームセンターの違いを比較表で解説

パターマットを自作しようと考えたとき、主な材料の入手先となるのが100均とホームセンターです。
どちらも魅力的な選択肢ですが、それぞれに特徴があり、作りたいマットのレベルによって最適な場所は異なります。
まずは、両者の違いを深く理解することから始めましょう。
このセクションを読むことで、あなたのプロジェクトにどちらがより適しているか、明確な判断基準を持つことができます。
ここでは、価格、品質、品揃え、そして加工のしやすさという4つの重要な観点から、100均とホームセンターを徹底比較した表をご紹介します。
どちらが自分のプランに適しているか、じっくりと検討してみてください。
この比較は、後のプランニングにおける重要な基盤となります。
比較項目 | 100均(ダイソー・セリアなど) | ホームセンター |
---|---|---|
価格 | ◎ 圧倒的に安い(総額数百円~1,000円程度) | △ 比較的高価(総額数千円~1万円以上も) |
品質・耐久性 | △ 商品によるが、総じて低め。長期使用は想定外。 | ◎ 高品質で耐久性の高い業務用レベルの商品も多い。 |
品揃え | △ ゴルフ専用品はほぼ無く、アイデア次第の代用品が中心。 | ◎ パター用人工芝など専門的な材料が豊富。 |
加工のしやすさ | ◎ ジョイントマットなど加工不要なものも多く、工具いらず。 | △ ノコギリなどの工具が必要な場合があり、作業スペースも要る。 |
とにかくコストを最優先し、まずはお試しで練習環境を作ってみたいという方には、100均が最適解となるでしょう。一方で、リアルな芝の感触を追求し、長く愛用できる本格的なマットが欲しいという方は、初期投資はかかりますがホームセンターを選ぶことで、最終的な満足度は格段に高くなります。
このように、どちらが良い・悪いということではなく、あなたの「目的」と「予算」に応じて使い分けることが、賢い選択と言えます。
目的と予算別に見るおすすめ自作プラン

パターマットを自作する最大のメリットは、自分の目的や予算、そして設置スペースに合わせて完全に自由にカスタマイズできる点にあります。
市販品では決して叶えられない「リビングの端から端までのロングマット」や、「苦手なスライスラインを徹底的に練習できる傾斜マット」といった、あなただけの理想の練習環境を形にできるのです。
しかし、選択肢が広い分、「何から手をつけて良いか分からない」と迷ってしまうかもしれません。
そこで、ここではあなたのゴルフへの熱意やかけられる予算に応じて選べる、3つの代表的な自作プランを具体的に提案します。
それぞれのプランのコンセプトと特徴を深く理解し、ご自身のスタイルに最も近いものを見つける参考にしてください。
次の項目からは、これら3つのプランについて、具体的なメリット・デメリット、そしてどんなゴルファーにおすすめなのかを、さらに掘り下げて解説していきます。
それぞれの特徴を比較検討することで、理想のパターマット作りの第一歩を、確信を持って踏み出せるようになります。
手軽さ優先!予算1,000円以下の100均プラン

「まずは気軽にパター練習を始めてみたい」「DIYの経験がないから難しい作業は苦手」という方に最適なのが、100均で手に入るアイテムだけを使った自作プランです。
このプランの最大の魅力は、なんといっても圧倒的なコストパフォーマンスと、思い立ったらすぐに始められる手軽さにあります。
ゴルフの上達には継続的な練習が不可欠ですが、その習慣づくりの第一歩として、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
メリット:驚きの低コストと手軽さ
最大のメリットは、工夫次第で予算を1,000円以下に抑えられる点です。
30cm四方のジョイントマットや大判のフェルト生地、園芸用の人工芝シートなどを組み合わせることで、驚くほど安価に2mクラスの練習スペースを確保できます。
また、加工に必要な道具もカッターナイフやハサミ程度で、特別な工具を買い揃える必要がない点も大きな魅力です。
これにより、DIYのハードルを大きく下げてくれます。
デメリットと注意点:品質とリアルさの限界
一方で、手軽さと引き換えになるデメリットも存在します。
100均の材料は、当然ながらゴルフ専用に作られていないため、ボールの転がり方が不自然になる場合があります。
特に、フェルト生地は繊維の向き(順目・逆目)によってボールのスピードが大きく変わってしまうことがあります。
また、耐久性もホームセンターの専門的な材料に比べて著しく劣るため、頻繁な練習による摩耗を考えると、長期間の使用には向かないかもしれません。
100均プランでは、カップも自作するか代用品を探す必要があります。空き缶や紙コップ、マグカップなどで代用は可能ですが、R&Aのゴルフ規則で定められた直径108mm(4.25インチ)のリアルなカップとは感覚が異なります。ボールが入った時のリアルな感覚や音は得にくいため、あくまで方向性を確認するターゲットとして割り切る必要があります。
このプランは、パター練習をこれから習慣化できるか試してみたい初心者の方や、お子様と一緒にものづくりの楽しさとゴルフに触れたいファミリーに特におすすめの入門プランです。
本格志向なら予算5,000円程度のホームセンター

「自宅でもリアルなグリーンの感触で練習したい」「スコアアップのために、試合と同じ状況を想定した本格的な環境を整えたい」と本気で考える方には、ホームセンターの専門的な材料を主役にした自作プランが断然おすすめです。
初期投資は少し高くなりますが、市販の数万円する高級パターマットに匹敵する、あるいはそれ以上のクオリティを実現できるポテンシャルを秘めています。
メリット:圧倒的なリアルさとカスタマイズ性
ホームセンターの最大の強みは、質の高い専門的な材料が豊富に揃っていることです。
特に、ゴルフ練習用に開発されたパター向けの人工芝は、ボールの転がりが非常にスムーズで、本物のベントグリーンに近い高速なタッチを体感できます。
また、土台として断熱材であるスタイロフォーム(高密度発泡スチロール)やコンパネ(木材の合板)を使えば、実際のコースにあるような微妙な傾斜(スライスラインやフックライン)を自由に、かつ安定して再現することが可能です。
耐久性の高い材料を選べば、何年も使い続けることができるため、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。
デメリットと注意点:コストと作業の手間
主なデメリットはコストと作業の手間です。
材料費だけで5,000円前後、人工芝のグレードやサイズによっては1万円を超えることもあります。
また、スタイロフォームや木材を精密にカットするには、専用のノコギリや大型のカッターなどの工具が必要になり、作業音や切りくずの処理を考慮したスペースの確保も求められます。
DIYに慣れていない方にとっては、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
多くのホームセンターでは、購入した木材やスタイロフォームを指定のサイズにカットしてくれる有料サービス(1カット数十円~)を提供しています。工具がない方や作業の手間を省きたい方はもちろん、カインズの「CAINZ工房」のように、工作室をレンタルできるサービスもあります。こうしたサービスを積極的に活用することで、DIYの負担を大幅に軽減できます。(出典:カインズ公式サイト「工作室、カットサービス等あるお店」)
このプランは、平均スコア90台切りを本気で目指す中級者以上の方や、DIYそのものを楽しみながら、自分だけの理想の練習環境を徹底的に追求したい方にぴったりの上級プランです。
コスパ最強のハイブリッドとカーペット代用

「100均の手軽さも、ホームセンターの品質も捨てがたい」そんな賢いあなたにおすすめなのが、両者の良い部分だけを組み合わせたハイブリッドプランです。
また、「まずは今あるものを活用して、費用ゼロで始めたい」という方向けに、ご家庭のカーペットを代用するという究極の節約術もご紹介します。
コスパ最強!ハイブリッドプラン
これは、ボールの転がりという練習の質を最も左右するマット部分はホームセンターの高品質な人工芝を使い、土台やカップ周り、ボールストッパーなどの周辺部分は100均の安価なアイテムでコストを抑えるという、まさに「いいとこ取り」のプランです。
例えば、2m×50cmのパターマットを作りたい場合、最も重要な人工芝だけをホームセンターで切り売り購入し、その土台には100均のジョイントマットを6枚連結して使う、といった工夫ができます。
これにより、練習の質を左右する最も重要な部分にだけ的を絞って投資し、全体の費用を賢く、かつ大幅に節約することが可能です。
究極の手軽さ!カーペット代用
「DIYする時間も初期予算もない」という場合は、ご家庭にあるカーペットやリビングのラグを即席のパターマットとして代用するのも一つの有効な手です。
全てのカーペットが適しているわけではありませんが、特に毛足が短く、目が詰まっていて硬質なタイプのカーペットは、意外とボールが素直に転がってくれます。
まずはご自宅のカーペットでボールを転がしてみて、練習になりそうか試してみる価値は十分にあります。
フローリングの上に敷かれたラグなどは、パッティングのスタンスを取ったり打ったりするたびにズレやすいという大きな欠点があります。練習する際は、市販の滑り止めシートを裏に敷くなどの工夫が必須です。また、あくまで代用品であるため、正確な距離感や方向性を養う本格的な練習には限界があることを理解しておく必要があります。これは、あくまで練習の「きっかけ」と捉えるのが良いでしょう。
これらのプランは、工夫次第でコストを抑えつつ、自分の求めるレベルの練習環境を整えたいと考えている、全ての賢いゴルファーにおすすめできる選択肢です。
注意点を踏まえ自分に合ったプランを見つける

これまで3つの主要な自作プランと代用案をご紹介してきましたが、最終的にどのプランがあなたにとって「正解」なのかは、あなたの目的、予算、そしてライフスタイルによって決まります。
ここで一度、それぞれのプランの注意点を再確認し、後悔しないために自分に合ったプランを見つけるための思考プロセスを具体的に整理してみましょう。
後悔しないプラン選びのための3つの問い
- 【目的】この自作マットで何を最優先に達成したいか?
(例:とにかくコストを抑えること、手軽に練習を始めること、リアルな打感で上達すること) - 【予算】材料費として、いくらまでなら納得して投資できるか?
(例:1,000円以内、5,000円前後、1万円以上も可) - 【時間とスキル】DIYの経験はどのくらいあるか?また、作業にどれくらいの時間をかけられるか?
(例:DIY未経験で時間はかけたくない、週末にじっくり楽しみたい)
例えば、「とにかく安く、今すぐ始めたい。失敗してもいいから試してみたい」なら、迷わず100均プランが最適です。
「時間はかかってもいいから、試合で通用するシビアなパットを身につけたい」と考えるなら、ホームセンタープランに挑戦する大きな価値があります。
「練習の質は絶対に落としたくないけど、費用はできるだけ抑えたい」というバランス重視のあなたには、ハイブリッドプランが最も合理的な選択となるでしょう。
完璧なプランというものは存在しません。それぞれのプランのメリット・デメリットをしっかりと天秤にかけた上で、「これなら自分でも無理なく作れそうだし、楽しく練習を続けられそうだ」と心から感じられるプランを選ぶことが、パット上達への一番の近道ですよ。
最終的にどのプランを選んだとしても、愛情を込めて自作したパターマットでの練習は、ゴルフをより深く、より楽しくしてくれる特別な体験となるはずです。
じっくりと考えて、あなただけの最高のプランを見つけてください。
100均・ホームセンターの材料でパターマットを自作!

- 100均での作り方|貼って置くだけ3ステップ
- ホームセンターでの作り方|カットサービス活用術
- 100均で選ぶべきフェルトの色と厚さのコツ
- ホームセンターは人工芝と端材コーナーが狙い目
- パターマット自作は100均とホームセンターで!
100均での作り方|貼って置くだけ3ステップ

100均のアイテムを使ったパターマット作りは、驚くほど簡単でスピーディーです。
難しい工程は一切なく、DIY初心者の方でも、まるで工作をするような感覚で気軽に挑戦できます。
ここでは、代表的な材料であるジョイントマットとフェルト生地を使った、最も基本的な作り方を誰にでも分かる3つのステップでご紹介します。
ステップ1:材料を吟味して揃える
まずはお近くの100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)で必要な材料を揃えます。
店舗によって品揃えが異なるため、いくつか回ってみるのも良いでしょう。最低限必要なものは以下の通りです。
- 土台になるもの: ジョイントマット(必要な長さ分。30cm×30cmのものを7枚で約2m)
- グリーン面になるもの: 大判のフェルト生地(緑色系、できるだけ大きいサイズ)
- 接着・固定するもの: 両面テープ(強力タイプがおすすめ)
- 加工道具: ハサミ、カッターナイフ
ジョイントマットは、子供部屋などで使われるパズルマットとも呼ばれるEVA樹脂製のマットです。
適度な厚みとクッション性があり、フローリングを傷つけることなく設置できるため、土台として最適です。
フェルトはできるだけシワがなく、表面が滑らかなものを選ぶとボールが綺麗に転がります。
ステップ2:マットを連結し、フェルトを貼り付ける
次に、ジョイントマットを好きな長さになるように、パズルのように連結します。一般的には、短いアプローチの練習も考慮すると2m程度の長さを確保するのがおすすめです。
連結したジョイントマットの表面に、両面テープを格子状に貼り、その上にフェルト生地を慎重に乗せていきます。このとき、空気が入らないように、端からゆっくりと、手のひらでしわを外側に伸ばしながら貼り付けるのが綺麗に仕上げる最大のコツです。
ステップ3:余分な部分をカットして微調整すれば完成
最後に、ジョイントマットのサイズからはみ出した余分なフェルト生地を、カッターやハサミを使って丁寧に切り取ります。
これで基本的なパターマットの完成です。
非常に簡単なので、思い立ってから1時間もかからずに練習環境が整います。
カップの代わりとして、ペットボトルのキャップをターゲットにしたり、空き缶を置いたりすれば、すぐに練習を開始できます。
マットの端(カップ側)のジョイントマットの下に、消しゴムや薄い板などを挟んで緩やかな上りの傾斜を作ったり、ボールがマットから転がり落ちないようにサイドに「防波堤」として細長い木材(これも100均で入手可)を貼り付けたりと、自分好みにアレンジするのも長続きさせる秘訣です。
ホームセンターでの作り方|カットサービス活用術

ホームセンターの材料を使えば、より本格的で、実際のグリーンに近いフィーリングを持つ耐久性の高いパターマットを自作できます。
ここでは、定番の組み合わせであるスタイロフォーム(発泡プラスチック系の断熱材)とパター用人工芝を使った作り方を、具体的な4つのステップで詳しく解説します。
一見難しそうに思えるかもしれませんが、ホームセンターが提供する便利なサービスを賢く活用すれば、作業負担は劇的に軽減されます。
ステップ1:緻密な設計と材料の購入
まずは完成図を頭の中に描き、必要な材料の正確なサイズと数量をリストアップすることが成功の鍵です。
基本的な材料は以下の通りです。
- 土台: スタイロフォーム(厚さ30mm~50mmがおすすめ)
- グリーン面: パター用人工芝(芝丈8mm~12mm程度のもの)
- 接着剤: 人工芝用ボンドや屋外用の強力両面テープ
- 加工道具: 大型カッター、長い定規(金尺など)
設計の段階で、ホームセンターのカットサービスを利用することを前提に寸法を決定するのが最大のポイントです。
例えば、幅45cm×長さ2mのマットを作りたいと決めたら、その寸法をメモしてお店に持ち込みます。
スタイロフォームは大きくかさばるため、お店で正確なサイズにカットしてもらえば、持ち帰りも楽になり、自宅での最も大変な作業を省略できます。
ステップ2:土台の加工(リアルなカップのせん孔)
自宅に持ち帰ったら、土台となるスタイロフォームにカップ用の穴を開けます。
これを「せん孔」と呼びます。
前述の通り、実際のゴルフカップの直径は108mmです。このサイズに近づけるため、直径10cm程度の缶詰などをガイドにして円を描き、カッターで慎重に切り抜きます。この際、カッターの刃を垂直に保ち、数回に分けて少しずつ切り進めるのが綺麗に仕上げるコツです。
スタイロフォームは比較的柔らかい素材ですが、厚みがあるため垂直に切り抜くのは意外と難しいです。焦って一度に切ろうとすると断面がガタガタになります。刃を少しずつ進め、焦らずゆっくりと作業しましょう。
ステップ3:人工芝の貼り付け
スタイロフォームの表面に専用のボンドを薄く均一に塗るか、強力両面テープを格子状に貼り、その上に人工芝を慎重に敷いていきます。
100均プランと同様に、しわや空気が入らないように、中心から外側に向かって手で押さえながら圧着させることが非常に重要です。
貼り付け後、重し(本など)を乗せて数時間置くと、よりしっかりと接着します。
ステップ4:カップ部分の仕上げと最終調整で完成
接着剤が乾いたら、ステップ2で開けたスタイロフォームの穴の部分に沿って、裏側から人工芝をカッターで丸く切り抜きます。
切り抜いた穴の下に、ボールを受けるための浅いカゴや箱を設置すれば、ボールが「カコン」と音を立てて落ちる、リアルなカップインが楽しめる本格パターマットの完成です。
お好みで傾斜をつけたい場合は、スタイロフォームの下に厚みの異なる薄い板などを挟んで微調整してください。
100均で選ぶべきフェルトの色と厚さのコツ

100均プランでパターマットを自作する際、その成否、そして練習の質を最も大きく左右するのが、グリーン面となるフェルト選びです。
多種多様な商品が並ぶ中で、何を選べばよいのか。
ここでは、ボールの転がりと練習の集中力に直結する「色」と「厚さ」という2つの観点から、失敗しないための具体的な選択のコツを伝授します。
色:集中力を高め、リアルさを演出するグリーンの選び方
色は、言うまでもなく実際のゴルフグリーンをイメージさせる緑色系を選ぶのが基本です。
しかし、一口に緑色と言っても、100均には目に鮮やかな黄緑から、落ち着いた深いダークグリーンまで様々な種類が展開されています。
ここでのおすすめは、目がチカチカしない、少し彩度を抑えた落ち着いたトーンの緑です。
これにより、長時間の練習でも目の疲れを軽減し、集中力を維持しやすくなります。
また、白いゴルフボールとのコントラストが適度になり、ボールの軌道を追いやすくなるというメリットもあります。
複数の色で迷った場合は、ゴルフ中継の映像やゴルフ場の写真などと見比べて、最もリアルに感じる色を選ぶと、練習へのモチベーションも高まるでしょう。
厚さ:リアルな打感とボールの転がりを左右する最適な厚み
厚さは、ボールの転がり方やインパクト時の打感に直接影響する、非常に重要な要素です。
ここでの選択を間違えると、練習効果が半減してしまう可能性すらあります。
薄すぎるフェルト(1mm未満)は、下の土台となるジョイントマットのわずかな凹凸や継ぎ目を拾いやすく、ボールが不規則なバウンドや蛇行をする原因になります。
逆に、手芸用の分厚いフェルトは、ボールが芝に沈み込むように失速してしまい、いわゆる「重いグリーン」の状態になってしまいます。
多くの100均で手に入るフェルトの中で、パターマットに最適なのは適度な硬さと厚みがあるポリエステル製のタイプです。触ってみて、少しハリがあり、ペラペラしていないものを選びましょう。具体的な厚みの表記がない場合が多いですが、感覚としては1mm~2mm程度のものが、軽すぎず重すぎない、素直なボールの転がりを再現しやすい理想的な厚みです。
購入前には、パッケージの上からでも構いませんので、表面が滑らかで毛羽立ちが少ないか、そして折りジワが強くついていないかをしっかりと確認することも忘れないでください。
この少しの手間を惜しまないことが、満足度の高い自作パターマットへの一番の近道となります。
ホームセンターは人工芝と端材コーナーが狙い目

より本格的でリアルな練習環境を追求するなら、ホームセンターの活用は欠かせません。
広大な売り場の中で特に注目すべきは、専門的な品揃えを誇る「パター用人工芝」と、DIY愛好家の間で「宝の山」とも呼ばれる「端材コーナー」です。
この2つのエリアをうまく活用することで、コストを賢く抑えながら、市販品を凌駕するクオリティの高いマットを作ることが可能になります。
パット上達の鍵!最適な人工芝の選び方
ホームセンターの人工芝売り場には、庭用からベランダ用まで様々な種類の商品が並んでいますが、パターマット用には「芝丈が短く、密度が高いタイプ」を選ぶのが鉄則です。
具体的には、ボールの順回転を妨げない、芝丈が8mmから12mm程度のものが、高速グリーンを再現するのに最適です。
これより長いと芝の抵抗が大きすぎてしまい、ボールが跳ねるような動きをし、正確なタッチの練習になりません。
また、芝の葉がストレートで密度が高い「ベント芝」に近いタイプを選ぶと、よりリアルなグリーンのフィーリングを再現できます。
価格は高めになりますが、パッティングの質にこだわるなら、最も投資すべき部分と言えるでしょう。
宝の山!端材コーナーでコストを削減しよう
端材コーナーは、店舗でお客様の要望に応じて木材などをカットした際に出る、半端な材料を格安で販売しているスペースです。
ここは、自作ゴルファーにとってまさに宝の山。
正規の価格で買うには大きすぎる、あるいはもったいないと感じるような小さなパーツを、数十円から数百円という破格の値段で手に入れることができます。
- 傾斜を作るための小さな木片やベニヤ板
- ボールがマットから転がり落ちるのを防ぐ「ボールストッパー」用の角材
- 土台の高さを調整するための薄い板
ホームセンターを訪れた際は、まず最初にこの端材コーナーをチェックする習慣をつけましょう。
思わぬ掘り出し物との出会いが、あなたのDIYのアイデアをさらに豊かにし、プロジェクト全体のコストを大幅に削減してくれるかもしれません。
パターマット自作は100均とホームセンターで!
この記事では、100均やホームセンターの身近なアイテムを活用して、自分だけのオリジナルパターマットを自作する方法について、プランニングから具体的な作り方、材料選びのコツまで詳しく解説しました。
最後に、記事全体の重要な要点をリスト形式で振り返ります。
- パターマットの自作は市販品よりも安く、理想の練習環境を実現できる
- 材料の主な入手先は「手軽な100均」と「本格的なホームセンター」の2択
- 100均は圧倒的な安さとDIY初心者でも挑戦しやすい手軽さが最大の魅力
- ホームセンターは高品質でリアルな打感を再現できる専門的な材料が揃う
- まずは両者の違いを比較表で理解し、自分の目的に合った場所を選ぶことが重要
- プランは「手軽さ優先の100均」「本格志向のホームセンター」「コスパ最強のハイブリッド」から選択する
- 手軽さ優先なら総予算1,000円以下の100均プランが最適
- スコアアップを目指すなら総予算5,000円程度のホームセンタープランに挑戦
- 練習の質とコストのバランスを取るならハイブリッドプランが最も賢い選択
- 家庭にある毛足の短いカーペットも滑り止めを使えば代用可能
- 100均での作り方はジョイントマットとフェルトを貼り合わせるだけの簡単3ステップ
- ホームセンターでの作り方は購入時のカットサービスを最大限に活用するのが成功の鍵
- 100均のフェルトは落ち着いた緑色で、厚さ1mm~2mm程度のハリがあるものがおすすめ
- ホームセンターの人工芝は芝丈8mm~12mm程度のパター専用品が良い
- ホームセンターの端材コーナーは傾斜用の木材などを安く手に入れるチャンスの宝庫
自宅でのパター練習は、地道ですがスコアアップに直結する最も効果的なトレーニングの一つです。
日本ゴルフツアー機構(JGTO)のトッププロたちも、その重要性を常に口にしています。
この記事を参考に、あなたもぜひ、自分だけの理想のパターマット作りに挑戦し、ゴルフライフをさらに豊かなものにしてください。