刺すタイプのゴルフマーカー｜種類と選び方

グリーン上で自分のボール位置を示すゴルフマーカー。

その種類は多岐にわたりますが、「刺すタイプ」のマーカーについて詳しく知りたいと思っていませんか。

ゴルフ場で見かける押しピンやピンタイプとも呼ばれるこのマーカーは、シンプルながらも多くのメリットがあります。

この記事では、ゴルフマーカーの様々な種類の中から、特に刺すタイプに焦点を当てて解説します。

マグネット式やポケット式との違いはもちろん、見やすい色や目立つ色の選び方、適切なサイズや大きさ、直径、厚み、薄さといった物理的な特徴まで掘り下げていきます。

さらには、ゴルフ場で無料で提供されているものから、プレゼントにもなるおしゃれなデザインのものまで、幅広くご紹介します。

この記事が、あなたの最適なマーカー選びの手助けになれば幸いです。

ゴルフマーカーの主要な種類と刺すタイプの基本

刺すタイプは押しピンやピンタイプとも呼ばれる

ゴルフマーカーの中でも、グリーンに直接差し込んで使用するタイプは、「刺すタイプ」や「押しピンタイプ」、あるいは「ピンタイプ」と呼ばれています。

このマーカーの最大の利点は、グリーン面にしっかりと固定できるため、風で飛ばされたり、傾斜で転がったりする心配がほとんどないことです。

具体的には、マーカーの裏側に付いている1本の突起（ピン）を芝生に軽く押し込むことでボールの位置をマークします。

多くのゴルフ場では、マスター室前やスタートホール付近に、そのゴルフ場のロゴが入ったこのタイプのマーカーが無料で置かれていることが多く、ゴルファーにとっては最も身近な存在の一つと言えるかもしれません。

ただし、使用する際には注意点も存在します。

ピンをグリーンに深く刺しすぎると、芝の根を傷つけてしまう可能性があります。マークする際は、あくまでもマーカーが動かない程度に軽く差し込むのがマナーです。

また、同伴競技者のパッティングライン上にある場合は、後述する他のタイプのマーカーと同様に、一時的に移動させる配慮が求められます。

このように、刺すタイプのマーカーは安定性に優れ、手に入れやすいというメリットがありますが、グリーンを保護する意識を持って丁寧に取り扱うことが大切です。

邪魔にならないサイズと大きさ、直径や厚みと薄さ

刺すタイプのゴルフマーカーが多くのゴルファーに利用される理由の一つに、その絶妙なサイズ感が挙げられます。

このタイプのマーカーは、他のプレーヤーのパッティングの邪魔になりにくいという大きなメリットを持っています。

一般的な刺すタイプのマーカーは、直径が約2cm～2.5cm程度の円形が多く、厚みも非常に薄く設計されています。

ピンでグリーンに固定するため、マーカー本体が芝生の上にほとんど突出しません。これにより、たとえ他のプレーヤーのライン上に自分のマークがあったとしても、ボールの転がりに与える影響を最小限に抑えることが可能です。

一方で、カジノチップマーカーや一部の立体的なマグネットマーカーは、直径が4cm近くあったり、厚みがあったりするため、グリーン上での存在感が大きくなります。

これらは遠くからでも自分のマーク位置を視認しやすいという利点がありますが、カップ周りではかえって邪魔になってしまうケースも少なくありません。

そのため、多くのゴルファーは、メインで使うおしゃれなマーカーとは別に、この薄い刺すタイプのマーカーをポケットに常備しています。

同伴者への配慮が求められる場面でさっと取り出して使い分けることで、スマートなプレーが実現します。

要するに、刺すタイプのコンパクトなサイズと薄さは、ゴルフというスポーツにおけるマナーやエチケットの観点からも非常に優れた特徴なのです。

見やすい色や目立つ色で視認性を高める

ゴルフマーカーを選ぶ上で、デザイン性と共に考慮したいのが「視認性」です。

特に、刺すタイプのマーカーはサイズが比較的小さいため、色選びが自分のマークを見失わないための鍵となります。

最も推奨されるのは、グリーンの緑色に対して補色関係にある、あるいははっきりとコントラストがつく色です。

具体的には、赤、オレンジ、黄色、ショッキングピンクといった蛍光色（ネオンカラー）は、曇りの日や夕暮れ時でも視認性が高く、遠くからでも自分のマーク位置を瞬時に把握するのに役立ちます。

逆に、緑や青、茶色といった自然に溶け込みやすい色は、グリーン上で見失ってしまうリスクが高まるため、避けた方が無難でしょう。

白いマーカーも、ボールと見間違えたり、光の加減で見えにくくなったりすることがあります。

ゴルフ場で無料配布されている刺すタイプのマーカーは、様々な色が用意されていることが多いです。

同伴者と色が被らないように複数色をポケットに入れておくのも良い方法です。

もし自分で購入する場合は、視認性を最優先に考え、明るく目立つ色を選ぶことをお勧めします。

これにより、ロングパットのライン読みでボールから離れた際にも、スムーズに自分の位置を確認でき、プレーの進行を妨げることがありません。

プレゼントにも最適なおしゃれなデザイン

刺すタイプのゴルフマーカーは、ゴルフ場で無料配布されているシンプルなものというイメージが強いかもしれませんが、近年ではデザイン性に富んだおしゃれな製品も数多く登場しています。

そのため、ゴルフ好きの方へのちょっとしたプレゼントとしても非常に喜ばれるアイテムです。

例えば、ステンレスなどの金属素材を使用し、名前やイニシャルを刻印できるオーダーメイドのマーカーがあります。

世界に一つだけのオリジナルマーカーは、受け取った人にとって特別な記念品となるでしょう。

また、誕生石をあしらったものや、好きなキャラクター、動物などをモチーフにした遊び心のあるデザインも人気です。

これらのマーカーは、機能性だけでなく、ゴルフファッションのアクセントとしても楽しむことができます。

ただし、プレゼントとして選ぶ際には、相手の好みを考慮することが大切です。

派手なデザインを好む人もいれば、シンプルで上質なものを好む人もいます。

相手の普段のゴルフウェアのスタイルや、使っているゴルフ用品のブランドなどをリサーチしておくと、失敗が少ないでしょう。

このように、刺すタイプのマーカーは実用的なだけでなく、個性を表現したり、贈り物として気持ちを伝えたりするツールにもなり得ます。

価格帯も手頃なものから高級なものまで幅広いため、予算に応じて選べるのも魅力の一つです。

100均でも手軽に購入できる？

ゴルフマーカーの購入検討にあたりゴルフショップやスポーツ用品店ではなく、100円ショップでも手軽に入手できるのでは？と思う方もいらっしゃるでしょう。

結論から言うと2025年6月時点では、ダイソーやセリアといった大手100円ショップでは、公式ネット通販を調査しても販売されていないようです。

過去、販売されていたようですが、現在販売は確認できませんでした。

そのため、100均で販売されている材料を使ってオリジナルのマーカーを自作する方も多くいます。

あくまでも自作なので専門メーカーの製品に比べると、プラスチックが脆かったり、ピンが曲がりやすかったりする可能性があります。

また、材料によりデザインのバリエーションも限られるため、個性やおしゃれを追求したい方には物足りなく感じるかもしれません。

オリジナルにこだわる方は、一度試してみて、自分の使い方に合うかどうかを判断してみるのも良いでしょう。

究極の自作は、３Dプリンターで完全オリジナルのマーカー制作に辿り着くでしょう。

他のゴルフマーカー種類と刺すタイプとの比較

定番で人気のマグネット式マーカー

現在、ゴルフマーカーの主流となっているのが「マグネット式マーカー」です。

これは、マーカー本体と台座が磁石でくっつく仕組みになっており、一般的には「クリップマーカー」とも呼ばれます。

マグネット式マーカーの特徴と使い方

このタイプの最大のメリットは、その手軽さと携帯性の高さにあります。

クリップ状になった台座をキャップやサンバイザーのつばに取り付けておくことで、使いたい時に片手でさっと取り外してマークできます。ポケットの中を探す手間がなく、非常にスムーズな動作が可能です。

また、デザインのバリエーションが非常に豊富な点も魅力です。

人気ゴルフブランドのロゴが入ったもの、スワロフスキーなどで装飾されたきらびやかなもの、人気キャラクターをかたどったものなど、選択肢は無限大です。

ゴルフウェアとのコーディネートを楽しんだり、自分の個性をアピールしたりするアイテムとしても人気があります。

刺すタイプとの比較と注意点

一方で、刺すタイプと比較した場合のデメリットも存在します。

まず、マーカー自体に厚みや大きさがある製品が多いため、カップ周りでは他のプレーヤーのラインの邪魔になりやすいという点が挙げられます。

そのため、状況に応じて薄い刺すタイプと使い分ける配慮が求められます。

さらに、マグネット式であるがゆえの注意点として「紛失しやすさ」があります。

スイングの衝撃や、何かにぶつかった拍子にマーカーが台座から外れてしまうことがあるのです。

気づかないうちに落としてしまうケースも少なくないため、予備のマーカーを用意しておくことが賢明です。

これらの点から、マグネット式は携帯性とデザイン性に優れる一方で、グリーン上でのマナーや紛失のリスクを考慮する必要があるマーカーと言えます。

帽子を被らない人向けのポケット式マーカー

キャップやサンバイザーを着用しないゴルファーにとって、主流のクリップマーカーは使いにくい、という問題がありました。その解決策として人気を集めているのが「ポケット式マーカー」です。

このマーカーは、クリップ式の台座を帽子のつばではなく、パンツやスカートのポケットの縁に挟んで使用するタイプです。

仕組みはクリップマーカーと同じで、マグネットになった台座にマーカーを付けて携帯します。

これにより、帽子を被らない人でも、マーカーをスムーズに取り出すことが可能になります。

ポケットだけでなく、ポロシャツの襟元やベルトに装着することもでき、携帯する場所の自由度が高いのが特徴です。

コンパクトで取り外しが容易なため、クリップマーカーと同様の利便性を享受できます。

刺すタイプと比較すると、ポケット式もマグネット式の一種であるため、マーカー本体の厚みや大きさによってはグリーン上で邪魔になる可能性があります。

また、屈んだり動いたりする際にポケットの縁から台座ごと外れてしまう可能性もゼロではありません。

とはいえ、ファッションスタイルに関わらず手軽に使えるポケット式マーカーは、非常に便利な選択肢です。

特に女性ゴルファーは、髪型を崩したくないなどの理由で帽子を避けることも多いため、このようなタイプのマーカーは重宝するでしょう。

その他のゴルフマーカーの種類と特徴

刺すタイプやマグネット式の他にも、ゴルファーの多様なニーズに応えるユニークなマーカーが存在します。

ここでは代表的なものをいくつかご紹介し、その特徴を比較します。

カジノチップマーカー

カジノで使われるチップを模した、大きくて厚みのあるマーカーです。

直径4cm程度のものが主流で、グリーン上での存在感は抜群。

遠くからでも自分のマーク位置が分かりやすく、ポケットの中でも見つけやすいのがメリットです。

デザインも豊富で、コンペの景品などにもよく利用されます。

フリップアップマーカー

マーカーの表面の一部を立ち上げることができる立体的なマーカーです。

この機能により、視認性がさらに向上し、特に長い距離のパットでラインを読む際に自分のボール位置を把握しやすくなります。

アニメのキャラクターなど、遊び心のあるデザインが多いのも特徴です。

ネックレスマーカー

ペンダントトップにマーカーがマグネットで付いている、アクセサリー感覚で身に着けられるタイプです。

首から下げておくため、探す手間がなくスマートに使用できます。

特にかわいらしいデザインのものが多く、女性ゴルファーに人気があります。

以下の表で、これまで紹介した主なマーカーの種類と特徴をまとめます。

種類	主な特徴	メリット	デメリット・注意点
刺すタイプ	グリーンに直接刺して固定する	邪魔になりにくい、風に強い、安価	グリーンを傷つける可能性、小さい
マグネット式	帽子やポケットに付けて携帯する	取り出しやすい、デザイン豊富	紛失しやすい、邪魔になる場合がある
カジノチップ	大きく厚みがあるチップ型	視認性が高い、存在感がある	グリーン上で邪魔になりやすい
フリップアップ	一部を立ち上げて立体的にできる	遠くからでも非常に見やすい	奇抜なデザインはプレイヤーを選ぶ
ネックレス	アクセサリーとして首から下げる	おしゃれ、探す手間がない	スイング時に気になる場合がある

このように、各マーカーには一長一短があります。

自分のプレースタイルやファッション、そして何よりも同伴者への配慮を考えて、最適なものを選んだり、状況に応じて使い分けたりすることが大切です。

【まとめ】刺すタイプのゴルフマーカーの種類と選び方

この記事をまとめます。

• 刺すタイプは押しピンやピンタイプとも呼ばれグリーンに直接刺して固定する
• 刺すタイプの最大のメリットは風に強く邪魔になりにくいこと
• ピンで固定するためマーカー本体が薄くボールの転がりに影響しにくい
• 使用時はグリーンを傷つけないよう軽く差し込むのがマナー
• サイズは直径2cm前後とコンパクトで他のプレーヤーへの配慮に適している
• 視認性を高めるため赤や黄色などグリーンの補色となる目立つ色がおすすめ
• ゴルフ場の無料マーカーだけでなくおしゃれなデザインの製品も多数存在する
• 名前を刻印できるオーダー品はプレゼントや記念品に最適
• 主流のマグネット式マーカーは帽子に付けられ手軽だが紛失しやすい
• ポケット式マーカーは帽子を被らない人でもスマートに使える
• カジノチップやフリップアップなど視認性を重視したマーカーもある
• メインのマーカーとは別に配慮用として刺すタイプを携帯するのがスマート
• 同伴者への配慮を考え複数の種類を使い分けるのが理想的