
ゴルフコースのグリーンを美しく保つために欠かせないグリーンフォーク。
いざ選ぼうとすると、グリーンフォークには1本刃や2本刃、ユニークなスパイダータイプなど様々な種類があり、選び方に迷ってしまうことはありませんか。
素材も軽量なカーボンや安価なプラスチック、定番のアルミやステンレス、高級感のある木製やチタンまで多岐にわたります。
また、持ち運び方も重要で、カラビナや磁石、クリップ付きのホルダーをベルトやキャップ、帽子、パターカバーに装着する方法や、折りたたみ式、ワイヤーやリール付きで伸びるモデル、そしてボールケースや専用ホルダーを使った使いやすい収納方法まで、知りたいことは多いでしょう。
この記事では、グリーンフォークの1本刃と2本刃の違いをはじめ、ティーで代用する際の注意点、多機能なマーカー付きやブラシ付きタイプまで、あなたのプレースタイルに最適な一本を見つけるための情報を網羅的に解説します。
- グリーンフォークの1本刃と2本刃の根本的な違い
- 初心者から上級者まで、レベル別の最適な選び方
- 素材や機能性から見た最新のグリーンフォーク事情
- スマートな持ち運び方と便利な収納アクセサリー
グリーンフォーク1本刃と2本刃の特徴と選び方

- 種類と選び方の基本ポイント
- 1本刃、2本刃、スパイダーの特徴
- カーボンやチタンなど素材ごとの特徴
- 多機能なマーカー付きやブラシ付きタイプ
- ティーで代用するのはあり?
種類と選び方の基本ポイント

グリーンフォークを選ぶ上で最も重要なのは、ご自身のゴルフスキルやプレースタイルに合った種類を選ぶことです。
グリーンフォークは、グリーン上にボールが落下した際にできる凹み(ピッチマーク)を修復するための必須アイテムであり、正しく使わなければ逆に芝を傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、形状の特性を理解することが最初のステップになります。
主に、刃の数によって「1本刃」「2本刃」、そして特殊な形状の「スパイダータイプ」に分けられます。
初心者の場合は、ピッチマークを修復しやすく、扱いが簡単な2本刃タイプから始めるのが一般的です。
一方で、ゴルフに慣れてきた中級者以上の方や、より芝へのダメージを抑えたい方は、1本刃タイプを選ぶ傾向があります。
また、機能性や素材も大切な選択基準です。
持ち運びやすさを重視するなら軽量なアルミやチタン製、デザイン性を求めるなら木製など、様々な選択肢があります。
どのようなゴルフシーンで、どのように使いたいかをイメージすることで、最適な一本が見つかります。
選び方の要点
- 初心者は「2本刃」:扱いやすく、確実にピッチマークを修復できる。
- 中・上級者は「1本刃」:芝へのダメージを最小限に抑えたい場合に最適。
- 手軽さ重視なら「スパイダー」:素早く簡単に修復したい方におすすめ。
- 携帯性やデザイン:素材や付加機能も考慮して選ぶ。
1本刃、2本刃、スパイダーの特徴



グリーンフォークの主要な3つのタイプ、「1本刃」「2本刃」「スパイダー」には、それぞれ明確な特徴とメリット・デメリットが存在します。
これらの違いを理解することで、より自分に合ったフォークを選べます。
以下の表で各タイプの特徴を比較してみましょう。
種類 | メリット | デメリット | おすすめのゴルファー |
---|---|---|---|
1本刃 | ・芝の根へのダメージが最も少ない ・デザインがスタイリッシュ ・軽量でコンパクト | ・修復に慣れとコツが必要 ・一度に直せる範囲が狭い | ・ゴルフ上級者 ・コースメンテナンス意識が高い方 |
2本刃 | ・初心者でも扱いやすい ・ピッチマークを効率良く修復できる ・製品の種類やデザインが豊富 | ・1本刃に比べると芝へのダメージがやや大きい | ・全てのゴルファー ・特に初心者〜中級者 |
スパイダー | ・差し込んでひねるだけで素早く修復できる ・作業が非常に簡単 | ・ひねりすぎると根を傷つける危険性 ・形状が特殊でかさばりやすい | ・ピッチマーク修復が苦手な方 ・時間をかけたくない方 |
スパイダータイプの注意点
スパイダータイプは非常に便利ですが、力を入れてひねりすぎると、芝の根を根こそぎ引きちぎってしまう恐れがあります。
あくまでも軽くひねる程度に留め、優しく扱うことが芝を守る上で重要です。
1本刃タイプは、まさに「玄人好み」のフォークと言えます。
芝への負担を最小限に抑えるため、ピンポイントで的確に作業する必要があります。
一方、最もポピュラーな2本刃タイプは、安定感があり、誰でも簡単にピッチマークを直せるため、迷ったらまず2本刃を選んでおけば間違いありません。
カーボンやチタンなど素材ごとの特徴

グリーンフォークの使い心地や所有感は、使われている素材によって大きく変わります。
デザイン性はもちろん、耐久性や重量も異なるため、素材ごとの特徴を知っておくことが大切です。
主な素材とその特徴
- ステンレス
最も一般的で、耐久性が高く錆びにくいのが特徴です。適度な重量感があり、力を入れやすく安定した作業ができます。コストと性能のバランスが良く、多くの製品で採用されています。 - アルミニウム
ステンレスよりも軽量で、持ち運びの負担が少ないのがメリットです。アルマイト加工によって豊富なカラーバリエーションがあり、デザイン性を重視する方にも人気があります。 - チタン
軽量でありながら非常に高い強度を誇る高級素材です。錆びることもなく、長く愛用できる一本になります。独特の質感があり、所有する満足感も高いでしょう。 - カーボン
非常に軽量でスタイリッシュな見た目が特徴です。ゴルフクラブなどにも使われる素材で、先進的なデザインを好むゴルファーに適しています。 - プラスチック
ゴルフ場で無料配布されているものに多く、非常に安価です。しかし、強度が低く、硬いグリーンでは折れてしまうことがあります。あくまでも緊急用と考えるのが良いでしょう。 - 木製(ウッド)
手になじむ温かみのある質感が魅力です。金属にはないデザイン性があり、他のゴルフギアとコーディネートする楽しみもあります。ただし、水分や傷には注意が必要です。
ギフトには名入れ可能な素材が人気
ゴルフ好きの方へのプレゼントとしてグリーンフォークを贈るなら、チタン製やステンレス製のものがおすすめです。
これらの素材は高級感があるだけでなく、表面に名前やメッセージを刻印できるサービスに対応していることが多く、世界に一つだけの特別なアイテムになります。

多機能なマーカー付きやブラシ付きタイプ

ゴルフラウンド中は、グリーンフォーク以外にもボールマーカーやティーなど、多くの小物を携帯する必要があります。
荷物を少しでも減らしてスマートにプレーしたい方には、複数の機能が一つになった多機能タイプのグリーンフォークがおすすめです。
最も一般的なのは「マーカー付き」のタイプです。
グリーンフォーク本体に磁石でボールマーカーが装着されており、グリーン上でスムーズにマークと修復を行えます。
デザインも豊富で、フォークとマーカーを別々に用意する必要がないため、非常に便利です。
他にも、以下のような機能を備えたモデルがあります。
- ブラシ付き:アイアンの溝についた土や芝を掃除するためのナイロンや真鍮のブラシが付属しています。ショットの精度を保つ上で役立つ機能です。

- ボトルオープナー(栓抜き)付き:ラウンド後の休憩時などに役立つ、ユニークな機能を持つ製品も存在します。

多機能タイプのデメリット
便利な一方で、機能が増えるほど本体が重くなったり、サイズが大きくなったりする傾向があります。
また、構造が複雑になる分、シンプルなタイプに比べて故障のリスクがわずかに高まる可能性も考慮しておきましょう。
自分のプレースタイルを考え、本当に必要な機能が備わっているかを見極めることが、多機能タイプを選ぶ上でのポイントとなります。
ティーで代用するのはあり?

「グリーンフォークを忘れてしまった!」という緊急事態に、ティーでピッチマークを直そうとするゴルファーを見かけることがあります。結論から言うと、これは可能ではありますが、全く推奨されません。
うっかり忘れてしまった時など、何もしないよりはマシ、と考える方もいるかもしれません。
しかし、それには大きな落とし穴があるんです。
その理由は、ティーがピッチマークを修復するために設計された道具ではないからです。
グリーンフォークは、芝の根を傷つけずに土を寄せるために、刃の形状や角度が計算されています。
しかし、ティーの先端は鋭く、芝を持ち上げるように使うと、簡単に根をブチブチと切ってしまいます。
根が切れた芝は再生することができず、その部分だけが枯れて茶色い跡(10円ハゲのような状態)になってしまいます。
見た目が悪くなるだけでなく、パッティングのラインにも影響を及ぼし、後続のプレイヤーに迷惑をかけてしまいます。
ティーでの修復は「マナー違反」と見なされることも
ゴルフにおいて、コースを保護することは全プレイヤーの責務です。
ティーでグリーンを傷つけてしまう行為は、コースへの配慮が欠けたマナー違反と見なされる可能性があります。
他のプレイヤーに不快な思いをさせないためにも、必ず専用のグリーンフォークを携帯しましょう。
もし忘れてしまった場合は、ゴルフ場のマスター室で借りられないか尋ねてみるのが最善の策です。
ゴルフ場によっては、プラスチック製のものを配布していることもあります。
グリーンフォーク1本刃と2本刃の便利な携帯方法

- カラビナや磁石、クリップホルダーで携帯
- ベルトや帽子、パターカバーに装着
- 折りたたみやワイヤー、リール付きで伸びる
- ケースやホルダーで使いやすい収納方法
- 最適なグリーンフォーク1本か2本を見つけよう
カラビナや磁石、クリップホルダーで携帯
グリーンフォークはラウンド中にさっと取り出せるよう、携帯のしやすさが非常に重要です。
アクセサリーをうまく活用することで、スマートに持ち運ぶことができます。
主な携帯アクセサリー
- カラビナ
最もポピュラーな携帯方法の一つです。グリーンフォーク自体にカラビナが付いているタイプや、後から付けられる穴が空いている製品があります。パンツのベルトループやキャディバッグに引っ掛けておけば、紛失のリスクを大幅に減らせます。取り外しも簡単で、非常に実用的です。 - 磁石(マグネットクリップ)
強力な磁石が付いたクリップで、帽子のつばやベルトに挟んで使います。ボールマーカーと一体化した製品に多く見られ、グリーンフォーク本体を磁力で固定します。手を伸ばせばすぐに取れる位置に固定できるため、アクセス性は抜群です。 - クリップホルダー
フォークを差し込んで固定するタイプのホルダーです。革製や金属製など、デザイン性の高いものが多く、ファッションの一部として楽しむこともできます。ポケットに入れるのに抵抗がある方におすすめです。
携帯方法の選び方
プレースタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
頻繁に使う方はアクセスしやすい磁石タイプ、絶対に失くしたくない方は固定力の高いカラビナタイプ、ファッション性を重視するならデザイン豊富なホルダータイプが良いでしょう。
ベルトや帽子、パターカバーに装着

グリーンフォークをどこに装着するかは、プレーのスムーズさに直結します。
代表的な装着場所と、それぞれのメリットを知っておきましょう。
- ベルト・ベルトループ
最もスタンダードな装着場所です。カラビナや専用ホルダーを使えば、スイングの邪魔になることもなく、安定して携帯できます。歩行中に揺れて気になる場合は、体にフィットするタイプのホルダーを選ぶと良いでしょう。 - 帽子(キャップ)のつば
マグネットクリップ付きの軽量なグリーンフォークであれば、帽子のつばに装着することが可能です。グリーン上で屈んだ際にすぐに手が届くため、非常に効率的です。ただし、重いフォークだと帽子がずれたり、プレー中に落下したりする可能性があるので注意が必要です。 - パターカバー
パターカバーホルダーと一体化したグリーンフォークや、パターカバーに直接取り付けられるアクセサリーがあります。グリーン上では必ずパターと一緒に持ち運ぶため、置き忘れを防ぐという点で非常に合理的な携帯方法です。 - ポケット
最も手軽な方法ですが、注意が必要です。刃先が剥き出しのフォークをそのまま入れると、ポケットの中を傷つけたり、土で汚れたり、最悪の場合ケガにつながる恐れがあります。ポケットに入れる際は、後述する折りたたみ式やキャップ付きのモデルを選ぶのが賢明です。
折りたたみやワイヤー、リール付きで伸びる
より安全性や利便性を追求した、特殊な機能を持つグリーンフォークも人気を集めています。
これらのタイプは、ゴルファーが抱える小さなストレスを解消してくれます。
便利な機能付きグリーンフォーク
- 折りたたみ式
スイッチブレード(飛び出しナイフ)のように、ボタン一つで刃が飛び出すタイプが主流です。使用しない時は刃を本体に収納できるため、ポケットに入れても安全で、中が汚れる心配もありません。コンパクトになるので、持ち運びにも非常に便利です。
- ワイヤー・リール付き
本体をカラビナなどでベルトに装着し、フォーク部分がワイヤーやリールで繋がっているタイプです。使用する際は、リールをシュルシュルと伸ばしてピッチマークを修復し、終わったら自動で巻き取られます。フォークをいちいち取り外したり付け直したりする手間が一切ないため、プレーの流れを妨げません。

可動部分があることの注意点
これらの便利な機能を持つフォークは、内部にバネやワイヤーなどの可動部品を持っています。
そのため、シンプルな一体型のフォークに比べると、砂が詰まったり、長年の使用で故障したりする可能性はゼロではありません。
購入する際は、信頼できるメーカーの製品を選ぶと安心です。
特に折りたたみ式は、安全性と携帯性の両面で非常に優れているため、ポケット派のゴルファーには最適な選択肢と言えるでしょう。
ケースやホルダーで使いやすい収納方法

お気に入りのグリーンフォークを長く、そしてきれいに使うためには、適切な収納が欠かせません。
専用のケースやホルダーを使えば、フォーク本体を保護し、他のゴルフ用品を汚すのを防ぐことができます。
収納アイテムを選ぶ際は、デザイン性だけでなく「使いやすさ」も考慮しましょう。
主な収納アイテム
- 専用レザーケース
高級感があり、グリーンフォークを傷からしっかりと守ります。
ベルトに通せるタイプが多く、ファッションアイテムとしても楽しめます。
特に、木製やチタン製の高級なフォークとの相性は抜群です。ギフトとしても喜ばれます。 - ボールケース一体型ホルダー
ゴルフボール2個とティー数本、そしてグリーンフォークをまとめて収納できるポーチ型のホルダーです。
ラウンドに必要な小物を一元管理できるため、忘れ物を防ぎ、腰回りをすっきりとさせることができます。
フォーク専用の仕切りが付いているかを確認するのが選ぶ際のポイントです。 - シリコン製ホルダー
軽量で柔らかいシリコン素材でできたホルダーです。
汚れても丸洗いできる手軽さが魅力。
カラフルな製品が多く、カジュアルなスタイルを好むゴルファーに人気があります。 - キャップ付きフォーク
収納アイテムとは少し異なりますが、フォークの刃先に被せるキャップが付属している製品もあります。
これなら、ケースなしで直接ポケットに入れても汚れやケガの心配がありません。
スパイダータイプのフォークによく見られます。
収納で最も重要なのは、「ピッチマークを修復した後の汚れた状態」を想定することです。
土や芝が付いたフォークをどう扱うかを考えて収納方法を選ぶと、ラウンド中の小さなストレスがなくなります。
おしゃれな収納アイテム!これ一つでボール、ティー、グリーンフォークをおしゃれに持ち運び可能!


1本刃?2本刃?最適なグリーンフォークを見つけよう
この記事では、グリーンフォークの選び方から便利な携帯方法まで、幅広く解説してきました。
最後に、あなたにとって最適な一本を見つけるための要点をまとめます。
- グリーンフォークはピッチマークを直す必須のマナーアイテム
- 1本刃は芝に優しく上級者向け
- 2本刃は修復しやすく初心者におすすめ
- スパイダータイプは差し込んでひねるだけで簡単
- 素材はステンレス・アルミ・チタンなど多様
- 軽量性を求めるならカーボンやチタン製が良い
- 持ち運びにはカラビナやクリップ付きが便利
- ベルトやパターカバーへの装着が一般的
- ポケットに入れるなら折りたたみ式やキャップ付きが安全
- リール付きは取り外す手間がなくスムーズ
- マーカー付きなど多機能タイプは荷物を減らせる
- ティーでの代用は芝を傷めるため非推奨
- 専用ケースやホルダーでスマートに収納できる